『不滅のあなたへ』はいったい何者なのか
4巻が出て1ヶ月ちょい経って今更3巻とまとめて読んだんだけど、ちょっと想像以上に強烈な漫画なのでブログで書くけどそんなに長くならないかもしれない。
ひとまずこれがどんな漫画かというのを軽く説明すると、なんだかよくわからない組織(個人?)に作られた「存在」である主人公があてもなくさまよって、そこで出会った人の何かを吸収して成長するという話。
その成長の過程でこれもなんだかわけのわからん主人公を取り込もうとすると敵が出てきたりするんだけど、これは4巻時点で正体がつかめない(俺がアホだからなのかもしれない)。とにかく死なない主人公が死ぬ人間とアレコレする。
まあなんで一年ぶりにブログに書き始めたかというと、自分がたまに考えては思考を停止させている「人は何のために生きて、死んだらどうなるのか」という限界問答にこの漫画が直接切り込んで来やがったからです。
衝撃的だったのは4巻の終盤。これはもう完全にネタバレなんだけど、自分と関わって死んでいった人の姿や身体能力をコピーできる主人公(「フシ」と呼ばれているけどあえて名前を呼ばない)が敵と戦った後にコピー能力が使えなくなるシーンがあるのね。その上主人公はその人の存在すらも忘れてしまうのだけど、人が死ぬというのはこういう生きている人すべてに忘れられることなのかもなあということに気付かされる感じが最高に重く、のしかかってくるようで苦しくなった。「亡くなる」と「死ぬ」は似て非なる言葉なのかなあという考えも浮かんだ。動物園の人気者のこといつまでも覚えてる人ってあんまいないし。その辺競走馬ってすげーよ。
あれ何が言いたいんだっけ、とにかく大今良時は青年誌でやるべき物語レベルを少年誌の枠に落とし込んで描くのが非常にうまい作家だなあという感想を抱きつつこれも10巻以内で終わったりしたらそれこそレジェンドになりうる作品だなあと思った次第です。
……きちんと体裁整えて書くブログは俺には向いてないと思ったので今後は気が向いたらこういう感じで漫画のこと書ければいいなあと思います 正直もっと漫画の話したいし なんかコメントとかくれたらめっちゃ気が向くと思います うん