晴れた日は布団に入って

漫画を読むか寝るかしています。睡眠の感想は書けないので漫画の感想とかを書きます。

G戦場ヘヴンズドア

G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)

G戦場ヘヴンズドア 1集 (IKKI COMICS)

IKKI掲載。全3巻。


とある高校生である堺田町蔵は父親に人気漫画家である堺田大蔵を持つ。
町蔵は、家を出て行く母親を止めずに漫画を描き続けた大蔵を恨んでいるのだった。

また、町蔵の同級生であるもう一人の主人公である長谷川鉄男には、類まれなる漫画の才能があった。
彼は病床につく母親を抱え、その母親を助けるためにと賞金目当てに漫画を描きはじめる。
――しかし、彼には「描きたいもの」がなかったのだ。


二人の主人公は、教室内でのあるトラブルをきっかけに、合作で漫画を創り上げることになったのだが――?



……面倒なあらすじの説明は他のレビューに任せるとして。


合作漫画を描く話といえば最近では「バクマン。」が有名だけれども、それの青年誌的な話がこっちかな、と。

せっかくだからバクマンと対比させてみる。

バクマンが描いているものが「漫画家と編集者の関わり」なんだと考えると、この漫画で描かれているのは「漫画家自身の葛藤」だろうか。

誰のために、何のために漫画を描くのか。それに必要なものは一体何なのか。

バクマンでは三大テーマよろしく努力と友情で勝利を掴もうとしているようだが、その点においては全く違ったテーマを持った作品と言えるだろう。


最終的な読みどころはどこかと問われるならば、それは間違いなく「作者の漫画に対する愛」だろうと考える。

これほどまでに自分の漫画を愛している漫画家もなかなかいないだろう。溺愛、とでも言うべきか。

最後のシーンはやや蛇足かもしれないとは思われたが、これはこれで想像力が掻き立てられるような気もする。


半ば自分の読後感想みたいになったんだけども、ぜひ読んだ後にまたこの記事を読んでもらえたりすると嬉しい、ような。